こんにちは。高浜市にある完全予約制パーソナルヘアサロン、アリーナの高橋です。
「縮毛矯正をしている髪でも、ショートスタイルにできますか?」
結論から言えば、できる場合もあります。
ただ、髪の状態や普段のスタイリングによっては、今すぐショートに切ることが、その方にとって一番良い選択とは限りません。
大切なのは、
「できる・できない」で終わらせるのではなく、
その方が何を叶えたいのかを考えること。
今回は、それにまつわる実際にあった出来事をお話ししたいと思います。
ずっと憧れていたショートスタイル
先日ご来店いただいたのは、初めてお会いした女性のお客様。
髪の長さは鎖骨くらいで、縮毛矯正をされているサラサラなボブスタイルでした。
優しい雰囲気のそのお客様に、今のヘアスタイルもすでにとてもお似合いだと感じたのが正直なところです。
カウンセリングでは、「もう少し伸ばしていきたい」というお話だったのですが、
途中でふと、こんな言葉が出てきました。
「本当はショートスタイルに切ってほしいんです」
詳しく伺うと、
伸ばしたい気持ちがある一方で、実は以前からショートスタイルにも憧れていたとのこと。
でも、
これまで美容室で相談するたびに、同じ理由で「ショートは難しい」と言われてきたのだそうです。
その理由は、
「癖毛が気になって縮毛矯正を続けたいのであれば、ショートスタイルはやめた方が良い」
というものでした。
縮毛矯正が入っているとどうなる?
僕自身も癖毛で、過去に縮毛矯正をしていたのでよく分かるのですが、
薬剤を使って癖毛を伸ばすため、時には真っ直ぐすぎるほどのツンツンとしたストレートヘアになってしまうこともあります。
そのような髪の状態でショートスタイルにチャレンジする場合、
雰囲気の良いショートスタイルに共通する、
・自然な丸みのあるフォルム
・柔らかな毛流れ
・ふんわりとした立体感
これらが、ご自宅では再現しづらくなることが考えられます。
ですが、今ではヘアアイロンなどを使ってスタイリングすることもできるので、
一概に「縮毛矯正だからショートは無理」と決めつけるのも違うと僕は思います。
つまりは、
「縮毛矯正=ショートスタイルはお断り」
ではなく、
その方の髪の状態や毎日の過ごし方まで含めて考えることが大切だと思っています。
ショートにしたい理由を聞くと、目的は″短くすること″ではなかった
お客様に、なぜショートスタイルにしてみたいのかを深く聞いていったところ、こんなお気持ちであることが分かりました。
・可愛らしく見られがちな印象を、大人っぽいイメージに変えていきたい
・ドライヤーの時間を減らしたい
・毎朝のスタイリングが簡単な髪型が良い
つまりは、
ショートスタイルにすることがゴールではなく、
扱いやすい髪型にしながら、大人っぽい印象になることを叶えたいんですよね。
お客様がなりたい印象や、毎日どのように髪を扱いたいのか。
そこまで分かって、初めて今できることを考えられます。
今回のポイントは、
縮毛矯正でツンツンになっている髪の状態で、ショートにした場合、
自然な丸みをつくるために、毎朝ヘアアイロンを使ってスタイリングする必要が出てくるかもしれないという点でした。
お話を伺うと、
どうやら今のライフスタイルでは、毎朝アイロンを使うことが難しそうでした。
それでは、
「毎朝のスタイリングを簡単にしたい」
という、お客様が本当に叶えたいこととは反対になってしまいます。
そこで最終的に、こんなご提案をさせていただきました。
かかっている縮毛矯正がなくなりそうな半年後くらいに、
ツンツンにならないよう自然な丸みを残した縮毛矯正をかけて、
毎朝アイロンに頼らなくても扱いやすいショートスタイルにチャレンジする。
半年後にショートにするため、今回はボブを残した
そのために、この日のカットは「ボブをキープしたまま毛先を整える」ことになりました。
これは、現状すでにかかっている縮毛矯正の部分を少しずつなくしていき、
かつ、それまでの間もスタイリングが大変にならないように過ごしていただくための、
僕がご提案した一つの選択肢でした。
正直なところ、仕上がったスタイルはご来店時とさほど変わっておりません。
ですが、お客様はすごくワクワクした表情でお帰りになられたように感じました。
それはきっと、
今回の「毛先を整えるだけのカット」が、
以前から憧れていたショートスタイルへ近づく一歩だと感じていただけたのだと思います。
今すぐできなくても、諦めなくていい
今回は、
「ショートに切ってほしい」
というご希望を、その日に叶えることはしませんでした。
でも、
ショートにしたいという気持ちまで、お断りしたわけではありません。
今の髪の状態では難しくても、半年後ならできるかもしれない。
そのために、今日は何をするのか。
僕は「できる・できない」だけで終わらせるのではなく、
どうすれば、その方に合う形で希望を叶えられるのかを一緒に考えたいと思っています。
